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異人たちとの夏

午前中、雨が降らないうちにと投票をすませ
帰ってきてから12時のニュースをみると、
関東では私の住む県の投票率がいちばん低いとか。
棄権も意思表示のひとつとはいえ
やはり小さな一票も、大切にしないとね。
雨が降ってきた関東地方、結果に影響するのでしょうか。

そんな8月も明日でおしまいですが、その夏がまだ始まったばかり、ちょうど梅雨明け宣言の頃、
夫が職場の暑気払いで当ててきたチケットで、実にひさしぶりにお芝居をみてきました。
シアタークリエという劇場で、題名は「異人たちとの夏」。
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山田太一原作の小説をもとにしたお話で、
ひとつのセットの中で、二つの場面を交互に展開させていくシンプルな舞台構成。

主人公は48歳の社会的には成功をおさめているシナリオライター、
ただそんな日々と引き換えのように結婚生活は破綻し、虚無感にさいなまれることもある。
そんな夏、ふとしたことから
12歳の時に交通事故でなくなった年若い頃の両親そっくりの夫婦と出逢い、
なくしたはずの両親とのあたたかな時間をとりもどしたように癒されていく主人公、
だけど、その人たちは・・というお話。
ここに新しく出会った恋人がからみ、結末は少しホラーめいて怖い部分もあるのですが
私はそういうたぐいのお話というよりは、親子の情愛をしみじみと感じさせてくれる
お伽噺、あるいは一編の詩のように思いました。
もともとは小説であり、映画も作られたのですが、親子の情愛という意味では
お芝居がいちばんその雰囲気を作り出しているように思えました。


殺風景な都会の夜の仕事場と対照的な、
蝉しぐれと風鈴の音がするアパートの一部屋でのシーン。
小さな子供に戻ったように甘え癒されていく主人公、
観ている私もやさしい気持ちにさせてくれます。

劇場で売っていた文庫の小説も買ってしまいました。
小説からの抜粋。

子供の頃、強行軍の遠足から帰って日本軍の雑嚢で母が造ったランドセルをそこらにほおり、シャツも靴下も脱ぎ捨てて畳にころがり、すべての身構えや警戒心を解いて、夕食の支度をする母の後姿を見ながら、うとうとしてしまう。それに似た快い感覚が、あの夜の私の内部を満たしていた。

もう両親と別れて40年近くたった主人公だけど
48歳になっても心安らいだその時を恋しく思いそんな時間に癒されていく。
また心ならずも幼い頃に死に別れ、
残した子がいくつになっても気がかりな親の想い。

私がここで母のことを書いている気持ちと、どこか重なりました。
あまりにも時を経たから、こんな気持ちで思い出すことができるというのもあるでしょう。
母がなくなった当時は、思い出したくないほどつらいこともあったけど、
不思議と今はやさしい気持ちで、思いだすことの方が多く、
そんな昔のことを反すうしては、癒されていく自分があります。

小説にはないのですが、
お芝居の中でちょうど物語の最後のシーンに、主人公が言った言葉に
「思い出す時、その人はそこにいる」
そんな言葉があったように記憶しています。

この少し前に、悼む人をちょうど読み終えたばかりだったので、
その話とも重なる言葉だと思い印象に残っています。

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悼む人の中で、主人公は見ず知らずの亡くなった人たちのことを胸に刻み
忘れないようにと悼んで歩きます。
現実では不可能であり、ナンセンスとも思える行動だけど
小説の中にちょうどたった一人の大切な息子をいじめによって亡くしてしまった夫婦が
悼む人に出逢い、息子のことを、思いのたけをきいてもらう場面があります。
こんなに優しい子だったんですよ、こんなにいい子だったんです・・
そんな話をただうなづいてきいてくれることで
ささくれだった気持ちが解きほぐされていく。
悼むということは、忘れないということなのかもしれません、
それはたぶん生きている人の気持ちなのでしょうが、
思い出す時、風になり、花になりして大切な人はそこにいてくれる、
そう思ったほうがやさしい気持ちになるような気がします。


異人たちとの夏、
両親とすごしたはずのアパートは跡形もなく
ただ夏草が生い茂るばかりの空き地に立って
主人公はひと夏の甘美で切ない両親との日々を想います。

「あんたをね、自慢に思ってるよ」
「そうとも、自分をいじめることはねえ、手前で手前を大事にしなくて誰が大事にするもんか」


下町言葉の父と母が別れ際に残した言葉を、
あたたかいその響きを反すうしていたのかもしれません。

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ずっと書こうと思っていた、夏の終わりのかけこみ感想文でした。
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by kisaragi87 | 2009-08-30 16:17 | 日々雑感

ふり向けば君がいる

先週の木曜日、ついに二階と三階を往復する日々にピリオドがうたれ
新しい冷蔵庫が到着しました。

午前中はゴーヤのネットを半分はずし、
リビングのテーブルをワッセワッセと押しのけ、
えい、ついでだっ!と、どけた家具の下の床を磨きあげて汗だく。
午後二時少し前ついにクレーン車と、電気屋さんの店員さん二名、到着。

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わが家のリビングの状況をみて、
対面キッチンのカウンターの上を冷蔵庫をいったん横に寝かせて台所に入れると判断。
それには人数不足と言うことで、急遽助っ人を要請、
私もカウンターを片付け・・
お店からまた三人かけつけてくれました。

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私の夏休みと同時に壊れてしまった冷蔵庫
仕事の忙しいときだったら、二階と三階を往復しながらの食事の仕度に
どんなに大変だったことか
私の夏休みまで壊れるのを待って頑張っててくれたのかもしれないね
夏休み終了とともに、ちょうどお別れの時がきました。

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そしてワッショイワッショイとわが家にやってきた新しい相棒さん。
クレーンのおじさんも入れれば総勢6人の大騒ぎ。

無事おさまった冷蔵庫を見届け、助っ人はまた風のように去り、クレーン車のおじさんも帰り、
残った店員さん二名。
最初に下見に来た店員さん、麦茶を飲みながら領収書を書いて
ふ~とため息。
「いやぁよかった。実は昨日の夜はあまり眠れなくて・・」
きけば、自分が下見をして大丈夫とは言ったものの、
無事に入ってくれるか心配でしかたなかったとのこと。
そんなに心配していたなんて知らなかった、いやはやほんとうに心労をかけました^^

無事おさまってみんな帰った後に、またゴーヤのネットを張りなおし、
家具を戻し、二階の品々を新しい冷蔵庫に移動するため行ったり来たり
カゴを片手に往復すること数度。

やっと落ち着いたのは夕方。
壊れているあいだ、料理中に何度古い冷蔵庫の取っ手に手をかけては
ああ・・壊れてるんだった・・と思ったことか。
今は、振り向けば君がいる。
やれやれの夕食の仕度時、お勝手のドアの風鈴がチリリンと鳴りました。

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不便に慣れるのは大変なのに、
便利に慣れるのはすぐ、
夜中にカラカラって音でビクッ!とした、勝手に氷の落ちる音にも慣れました^^

余談ですが、今回冷蔵庫を下見するうちに教えてもらったこと
以前大人気だった真ん中野菜室の冷蔵庫、今はほとんどありません。
なぜってエコポイントがつくようになった対象商品開発のために
ほとんどのメーカーでまた一番下の段になってしまったとのこと。
でもね、この冷蔵庫は真ん中野菜室なのですよ、
なんでもツイン冷却という方法をとってるからできるのだとか。
真ん中野菜室、私はとっても使い勝手がいいと感じます。
受け売りなので真偽のほどはわかりませんが、参考までに。

カキ氷ソーダ味、振り出しに戻る。
冷蔵庫にちなみ、ゆく夏をおしむ今月限定バージョンなり。

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by kisaragi87 | 2009-08-24 07:49 | 日々雑感

処暑

今日は19日が祥月命日だった、お義母さんのお墓参りに行ってきました。
処暑とはいうものの、ここのところ残暑の日々、
田んぼも畑も、この暑さで元気回復してくれるといいのだけど。

お墓は東京郊外の丘陵地帯、
緑も多くて薄曇りの木陰は涼しい風が吹いていました。

あれ、桜の葉が色づいている、
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へ~と思っていると、
また小さな秋みつけた♪
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ん?でも変ね、
葉がついてるし、どんぐりも緑色。
よく見るとあちこち同じようなものが落ちている。
もしかしたら、鳥が落としていったのかな
そうだよね、いくらなんでもまだ秋とはいえない気候だもの。

お参りを終えて
高尾の駅にもどり、いつものお蕎麦屋さんでお昼。
必ず食べる山菜の盛り合わせ、
山ウドに、ワラビ、シメジに、蕗の花、
みんな薄塩味につかっていて、最高に美味しい。

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夫と二人でビールの中瓶を一本、冷たくて美味しい~♪
最後に名物とろろ蕎麦、ああ、しあわせ。

お墓参りからもどると、叔母から毎年恒例のケーキが届いていました。
叔母は父の12歳年下の末の妹、小さな頃は隣に住んでいて
私の幼い頃からをずっと見てるからでしょうか、娘のように可愛がってくれます。
こんな歳になるのに、
ローソク5本プラス1本までついて、名前まで書いてあって(笑)
ありがとうの電話をすると、
〇〇ちゃんの生まれた日、
9年間待って待って、そりゃあもうお父さんもお母さんも喜んだんだから、
もちろん叔母さんもね。
お母さんのこと思い出しちゃうよ、と、懐かしそうに。

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そうだよね、この日はありがとうの日、
だからやっぱり書いておこうと思いました。
ひとつ歳を重ねた今日は処暑。
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by kisaragi87 | 2009-08-23 23:14 | 日々雑感

はじめてのチュウ

夫のお盆休みは終了しましたが、わたしの今年のお盆休みは19日まで
(パートさんは会社側の言うまま気ままです^^;)
でも冷蔵庫が20日に来るので、20日まで休むことにしました。
お盆中は夫も動員して台所の大掃除、それから二人で近くをブラブラしてきたくらいで
特別なこともなかったわが家です。

そしてお盆あけの昨日、久しぶりに専門学校の時の仲良し4人組が
懐かしの場所で集合しました。

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と言いたいところだったのですが、遅れて来られるかもと言ってたひとりが
どうしても仕事のやりくりがつかないとのことで欠席。
それだけがちょっと残念だったけれど、三人であちこち歩いたあとに食事をして
思い出話や、旅の話、恋愛談、あの時の気持ちを思い出しながら
あの時こうしていればねえとか、他愛ない話でしんみりしたり、笑ったり。

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ここが学び舎、そして友達の後姿がチラリ^^
今までも何度か書いたのですが
わたし達が高校卒業後2年間を過した美術系の専門学校があったのが御茶ノ水。
街は古い校舎の並ぶ学生街から背の高いビルも目立つ街へと少しずつ変わってきましたが
少し細道に入ると、まだまだ当時のままの姿があちこちに残っています。

それでも思い出の場所やお店はなくなっているところも多く
また三人の記憶を寄せ集めても曖昧になっているところもあって
ひとつひとつ確かめるようにゆっくりとそれぞれの思い出と一緒に歩いてきました。

おんな坂の途中にあった「アッサム」という紅茶のお店も
今はなくなってしまったそんな思い出の場所のひとつ。
階段の途中にお店の入り口があったのだけれど
今はコンクリート打ちっぱなしの新しい建物になっていました。

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ここは当時は学生にはちょっとハードルが高いお店に思え
いつかここに入ろうね、入りたいねと素通りしたことも何度かあって
はじめてここのドアを開けたときはドキドキしたものです。

そして昨日は行かなかったけれど、
この坂を下りた先、たぶんここから遠くないところに小さな公園がありました。
そここそ、私がはじめてのチュウをした場所なのです。
昨日はそのことは友達には黙ったまま、坂をまた上へ戻りました。

とはいってもそのキスは専門学校の時のことではありません。
正直いって私の初めてのチュウは、けして早いものではありませんでした。
ずっと女子校育ちだった私は
専門学校に行ってから初めて男の子という子供っぽくてバカらしくて愛すべき存在を知り
最初はままごとみたいな小さな恋を何度かしました。

それから社会人になり、また淡い恋を経て
母がなくなった後に、大変だったねと久しぶりに家を訪ねてくれた幼なじみと
いつかデートをするようになっていました。
ただデートを重ねるたびにもどかしさが増していくのです
背も高く優しい子なのだけど、少し酔うとすぐに「ほんとうに好き?」と何度も訊く彼、
そう訊かれるたびに、なんとなくさめていく気持ち。
そんなはじめての夏のこと、
部活で思い出の場所があるんだ旅行に行かない?
そう言われ、なんとなく煮え切らない気持ちにはずみをつけたくて
いいよ、そう答えていました。
こんな時、女の子はそれなりに心構えをしているもの、
ちょうど結婚を意識し始める年頃、これからのことも真剣に考えてみたくて
ヨシッと思ったのだけど。

結局その旅、高原の夜の散歩で肩に手をおかれ
大好きだから、大切だから今は何もしないよ、そう言う彼に、
それが彼の誠実さなんだと納得し、そのまま帰りの列車にゆられて帰ってきました。


それからほどなく、高校時代の親友に紹介したいから来てと呼び出し。
初対面だったその人に一目あったときに、何かを感じていました。
一緒にすごした3時間あまりの時間のうちに、完全に私は恋に落ちていました。
こればかりは理屈じゃない、
客観的に見れば、きっと幼なじみのほうが見た目は素敵ななず。
なのに、なんでだろう。
帰りの別れ際には、幼なじみもこれはまずいと表情にも態度にも出るほど
私たち二人は見えない何かに惹かれあっていました。
そしてこの人が私の人生で一番の恋をした相手となったわけです。

その人との初めてのデートが御茶ノ水。
この街は私にも思い出の街だったけど、偶然彼もまた学生時代をすごした街であり
それから二人で何度も歩く街になりました。
そして会ってほどなく初めてのチュウ。
誰もいない坂の下の小さな公園での初めてのキスは
私が想像していたほど甘いものではなかったような、
初めてのことに、ただ心臓がドキドキするばかりだったような気がします。

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もちろんこんな形で始まった恋、
それからもそれぞれの家族を引き込んで色々なことがありました。
いろんな人の気持ちを傷つけてしまったことは否めない、
けれどその時の気持ちに歯止めをかけることもできませんでした。

それから三年越しの恋でしたが、結局実らぬまま終わりました。
今思えばそれでよかったと思えます。

御茶ノ水と言うと、専門学校に通っていたころの
中途半端な気持ちを抱えた青い林檎みたいな気持ちと、
それから数年後に忘れられない恋をしていた頃を思い出す街なのです。


眠れない 夜  君のせいだよ
さっき 別れた ばかりなのに・・

はじめてのチュウ 君とチュウ
I will give you all my love
なぜか 優しい 気持ちが Oh, いっぱい
はじめてのチュウ 君とチュウ
I will give you all my love
涙が出ちゃう 男のくせに
be in love with you  





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by kisaragi87 | 2009-08-18 09:41 |

盆のお墓にて

月遅れのお盆の今、帰省したり、遠くから家族が帰ってきたりの方も多いでしょうか。
わが家はどちらもなく、家でゆっくりすごせるこの時なのですが、
母と祖母のお墓があるお寺ではちょうどひと月前の7月にお盆の供養がありました。
そのお施餓鬼供養へ父の代わりに行った日のこと、
この日は少しお経の時間に遅れてしまい、
お線香をあげてお花を供えてと思いながらお墓を洗っていると
本堂からはお経の声がきこえてきました。

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ふと後ろに人の気配がしたので、ふりむくと品のいい老婦人が立ってこちらを見ています。
通路が通りにくいのかと、軽く会釈をしてお墓を洗う手をとめ、からだを引くと
「こちらのお寺は長いのですか?」
と、私に話しかけたかった様子。
とても静かな口調で、でもはっきりとした語調で、お寺での思い出や思い入れを語り
今の年若いご住職になにやら不満もあるらしく、
まだまだこれからですものね、と言う私の言葉にも、静かにでもきっぱりと反論されます。
時代は流れていくものだし、世代交代もしなければならないけれど
ご自分が元気にすごしてきたここでの思い出がなくなっていくような
これまでのことが懐かしく思われるのかもしれません。

きけば、お年は今年80歳で持病もあり、なかなか出てこれないとのこと、
この日も息子に車をだしてもらってやっと出てきたのですというけれど
薄く紅をひいた日傘のその方は
痩せてこそいるけれど、背筋もしゃんとしてとても80歳には見えませんでした。
ちょうど母が健在ならば同じような年頃
もしかしたら、母や祖母も見知った人かもしれないとおもいながらしばらく話をききました。

その帰りに、また知り合いに逢ったのですが
いつもは挨拶だけで、すませるはずが、この日は少し長話になりました。
その人は母の親友の娘さんで、私より10歳ほど年上なのですが
私も子供の頃は、〇〇子お姉ちゃんと慕い、
母やそのおばさん、おねえちゃんと一緒に旅行に行ったりしたこともありました。

そもそもこのお墓も、北海道から出てきた祖母が、その母の親友のつてで
祖父のお墓を移したところ。
しばらく立ち話をしながら、私の父や、そのおばさんの健康の話になり
ずっと足を悪くされて、お寺にも来られないこと、父も最近億劫がって来られないのと
懐かしい話も出たりしました。
おばさんは父よりもひとつ年上、今も一人暮らしでヘルパーさんの介助と
おねえちゃんの週一の通い介護で生活されているそう。
こんど行く時にいちど一緒に行かせてという話になり、
それはきっと何より喜ぶよと、電話番号の交換をしてきました。

おばさんは東京に出てきてからの母をずっと支えてくれ、
お互いにいいとこも、悪いとこもみせ、一緒に泣いたり笑ったりしてきた親友。
母がなくなったときの悲しみはそれは大きなものでした。
子供の頃は、しょっちゅう会って私もとても懐いていたので
仮通夜の日、母をかこんで雑魚寝のような夜にも
さびしいだろうと私の隣に母のようによりそって寝てくれました。
今もその夜のことはありありと憶えています。

そんないろいろなことを思い出した、お施餓鬼の日でした。
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by kisaragi87 | 2009-08-14 09:16 | 日々雑感

エール

息子は月曜日から北海道、
どしゃ降りの雨の中早朝から大きなリュックをしょって、
大学の友達と二人、東日本、北海道フリー切符とかいうのを買って
東日本と北海道の鉄道一万円で5日間各駅停車乗り放題の旅に出ました。
予定を立てない旅はどうですか。
宿も行き先も決めてない旅、車中泊もあるんだよね、
もう今日は本州まで帰っているはず
いい出会いもあったりしたのかな。

このあいだ古着屋さんで500円で買ってきたというアロハ、
派手な色で学校に着ていったら友達ドン引きだったって笑ってたね、
ほんと、チンピラの兄さんみたいで
これ着て寅さんの後ろついて歩いたら似合うだろうな~って、
想像したらおかしくて。
君のまわりにはいつも笑顔があるね、人懐こくて甘え上手なあなた。

いっぽう、何でもこなしていつも一生懸命だけど
あっちにぶつかり、こっちにぶつかり
人の嫌がることまで引き受けて、結局後でなんで・・と落ち込むこともしばしばの娘。
でもこの8月の初めに一大決心をしたよね、
今まで走ってきたのだもの、少しくらいまわり道したっていいよ、
ずっと胃が痛くなるほど悩みながら迷ってきたのだもの、
そんなにして決めたことだもの応援してあげたい。

昨日は友達と一緒にひさびさの海、楽しそうだったね、
そうそう、もっと楽しんで!
大学生活最後の日々を大切にすごしてください。

育てたように子は育つと言うけれど、
いつも誰にでもお姉ちゃんになっちゃって
こういうふうに育てたのはお母さんだよって言われたし
たしかにそう育てたのだろうけど、
そんなあなたが愛おしくてしかたない。
これからは出会いがあなたを育てていくはず
自分で決めた道だものね、楽しんでがんばって。


こんな後姿の二人だった頃が、ちょっぴり懐かしいお祭りの日。

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by kisaragi87 | 2009-08-14 08:33 | あなたへ

とうとう

冷蔵庫が壊れてしまったようです。
お昼ご飯にしようと冷凍してあったひき肉を出そうとしたら
ん?なんで~ぐちゃぐちゃ。
夕べ氷を出していたあの人!
それともアイスを出していた?・・半開きにしたままだったでしょ~
と、人のせいにしていたけど
なんだか冷蔵室も様子がおかしい。
いつも熱をもっている横腹も冷たい。
今朝までは気づかなかったのに・・
そういえばウィーンっていつもうるさい音もしない。
コンセントを抜いたり差したりしながら
耳を押し当てると、かすかに小さな音はするけれど、最後の力をふりしぼってる感じ。
このあいだから微かな違和感は感じていたので、とうとうきたかと観念しました。

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この冷蔵庫は結婚した時に祖母がお祝いに買ってくれたものです。
もう10年近く前に一度パッキンがこわれて、
それこそドアが半開き事件が数度。
子供たちも大きくなってきたし、そろそろ買い換えようかということになり、
新しい冷蔵庫が届きました。

ところがわが家は三世帯住宅の三階部分、
外階段を二階まであがった冷蔵庫は家の中の三階へ続く回り階段の途中で
立ち往生してしまったのです。
押しても引いても、向きを変えても角度を変えても無理。
「奥さんこれはクレーンで外から入れないと無理ですね・・」
ガーン。
結局とりあえず購入はキャンセル、
冷蔵庫としては機能していたので、ガムテープのお世話になりながら
これはひいばあちゃんが、まだ使いなさいって言ってるんだねと納得し
引き続き使い続け、これまで生きながらえてきた冷蔵庫でした。

しかし、さすがに23年目の夏にさよならの時がきたみたいです。
幸い、これも古いのだけど、夫の両親が使っていた冷蔵庫が二階にまだあり、
三階の冷蔵庫に入りきらない大物などを入れるのに使っていました。
お昼も早々に済ませて、三階から二階への移動作業をやっと終えました。
それにしても二階と三階毎日往復しながら過すのも大変、
どうやら木曜日からの夫のお盆休みが始まったら
すぐに冷蔵庫選びになりそうです。
想定外の出費痛いなあ・・
さっき問い合わせてみたらクレーンで入れる代金は別途で3万以上かかる模様、
冷蔵庫も日々いいものができているから、
容量もまあまあで、コンパクトで、階段を通れるものをなんとか探せたらいいのだけど。

おばあちゃん、とうとうお別れになりそうだよ、
今までのわが家の食事を毎日支えてくれた冷蔵庫、愛着がいっぱいです、
長いあいだおつかれさま、ありがとう。
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by kisaragi87 | 2009-08-10 15:03 | 日々雑感

立ち位置に関する考察

トックンのところで左回りに関する考察 という記事を読んで
私もひとつ考察してみました。

私は別に夫や恋人にかかわらず
誰かと一緒に歩く時や、席に並んで腰かける時に、その人の右側にいるほうが
なぜかしっくりして落ち着くのです。

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誰しも落ち着きやすい方というのはあるような気がするし
私の場合右肩にバッグをかけることが多いので
それでじゃまにならない空いている左に人に立ってもらうほうが落ち着くのだろうなと
漠然と思っていました。
それにどちらかというと左の横顔のほうが好きなので
そちらを人に向けていたいという心理もなくはなく(笑)
kokoさんがコメしていたように心臓の位置との関係とかもあるらしいのですが
こと男女の立ち位置となるとこれもまた色々考察があるらしく、
どうも私の立ち位置は男性側になるらしいのです。

ごくオーソドックスな考え方は
男性は、かよわい女性を守るため、左手で彼女をかばいながら、
利き手の右手で反撃に備えます。
これは武器を持っていた時代からの自然な流れで
そして女性は、右手で男性の左腕にすがるのだそうで・・
そういえば、結婚式のバージンロードも、神前式も、高砂の席もそんな並びになっている。

ってことは、私って男性的なのか?
だから女友達と歩く時には違和感なくみんな私の左側を歩いてくれるのだろうか
でもって、かつての恋人や、夫は無理して私に合わせてくれていたのだろうか・・

と、大方がこのような考察だったところに、ひとつだけ
違った見方も発見しましたので、参考までに。


恋人と並んで歩く時は、男性は左側、女性は右側を歩くことをお勧めします。
映画等でもこの位置関係にあるラブシーンはハッピーエンドが多いそうです。
その秘密は右脳・左脳にあります、
女性は左耳で男性の声を聞き、それは情緒を司る右脳に届きます。
男性は右耳で女性の声を聞き、理性を司る左脳に届きます。
情緒豊かな女性と理性的な男性。女性、男性の長所を活かした並びです。


と続きます。
そうか、そうかと多少情緒過多気味な私としては妙に納得したり(笑)
うーん、でもよく考えれば、
実はすっぱり、さっぱり男性的な面も多分に持ち合わせていると思うし、
いざとなると、守られるより守りたいほうなのかな~とか思ったり。
となると、大方の意見である先に書いた見解にも大いに納得したりするのですが。
あくまでも心理学の世界、
心理学だけで人の行動や気持ちは決められませんものね^^v

で、そんな考察のきっかけのトックンから、

ベランダで育ったという大きなかんぴょうの実が届きました!
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by kisaragi87 | 2009-08-09 16:43

釜蓋朔日

今日はお寺さんがお盆のお経をあげに来てくださいました。
ちょっと早いだろうって?
そうなの、わが家とお寺さんの都合がこの日しか合わず、お盆一歩手前ですが
まぁいいやってことで。
ご先祖さまや、義父母からちょいと早いお呼びね~と
クレームがくるかも。
昨日は夫が出勤土曜日ってことで
いつもは私の内職部屋と化している仏壇のある部屋をひとりできれいにセッティング、
お盆提灯だけは仕上げに帰宅後の夫に出してもらいました。

広島に続き、今日は長崎の日でした。
8月6日、夏休みのこの日は、子供の頃、いつもの朝の連続テレビ小説の時間に
祖母と一緒にテレビの前で正座して黙祷をするのが決まりごとでした。
でも時々目をあけたり、少し気恥ずかしかったり。
何度かその悲惨をききながら痛ましいと思いながらも
その痛みは薄いベールを通したむこうの痛みだったような気がします。
ところがブログを始めてから、不思議とその地に縁のある方と何人か知り合い、
以前とは少し違う気持ちでこの日を迎えるようになりました。
ことに昨年の夏ちょうどこんな季節に、
友達の広島を訪ねてからはよけいにその想いが強くなりました。
勝手だけれど、誰か知っている人がいてはじめて、
その事実はぐんと距離を縮めてせまってくるように思います。

原爆を落とすそこに、大切な人がいると思うなら、それはできるのだろうか。
自分を愛し育んでくれた両親が、
かけがえのない夫が妻が、愛おしい我が子が、大切な兄弟が、友達が・・
それができるのであれば、
それはもはや狂気としか呼べない何ものかにとらわれているとしか思えません。
人類の歴史は戦争と共存してきた歴史、
はかなく虚しい願いのようだけど、
大統領にも、総理大臣にも、国王にもそんな大切な人はいるはず
きれいごとじゃなく、そこに自分の大切な誰かがいると思えば
それは、そう簡単にできることじゃなくなるはず。
そんな想像力をもって、世界が生きていけたらいいのに。
オバマ大統領のプラハ演説があった今年、
語り継ぐ人がどんどんいなくなっている今
言葉だけではない何かの一歩になりますように。



友達のブログ記事のタイトルで初めて八朔という言葉の意味を知りました。
地獄の釜の蓋があくという釜蓋朔日(かまぶたついたち)も
似たような意味合いの言葉なのかな。
お盆の帰省も始まりました。
私も明日から夏休み、遠出の予定も無く、友達と会ったり家のことをしたり。
のんびり過そうと思っています。


昨年広島で撮った蓮の花。

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by kisaragi87 | 2009-08-09 16:03 | 日々雑感

昨日の朝、仕事に行く少し前チャイムがピンポンと鳴りました。
山形のおばあちゃんから桃を送ってきたのと
友達が紙袋をさげて立っていました。

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どうした?
治療はどう?
先週からいよいよ抗癌剤治療が始まったばかり。

うん、それがね、思っていたよりずっと楽だった、
これからかもしれないけど、その日も夜につらいかもって言われていたのに、
まったく大丈夫だったよと、笑顔をみせてくれた。

その顔をみたら力が抜けるように安心した。
最近涙腺が崩壊状態、友達まで泣かせてしまった。
まだまだ始まったばかり、これから半年かけて投与が続く、
なるべく笑顔を見せてあげなくちゃ。

毎年かかさず乳癌健診を受けていた友達の癌は
異例中の異例で、脇の下のリンパの近くにできていて
一月に受けた乳癌検診でもみつけることはできませんでした。
中には腕の下にできる乳癌もあるとか。
自分でそのしこりに気づいたときは、かなり大きくなっていたのです。

それでも健診は受けてね、そして自分でも気をつけて。
友達はそう言います。
これを読んだ方も、自分のからだの声やサインに気をつけて、
そして疑わしきは、ちゃんと調べてもらってください。
友達からのメッセージをみんなにも伝えておきたくて。

Sちゃん、みずみずしい桃をありがとう。
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by kisaragi87 | 2009-08-04 07:40 | 日々雑感