増毛へ

留萌から増毛まで30分あまり、右手に海をみながら走ります。
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通路をはさんだ反対側のおじさんがビールとおつまみを出したので、
私もバッグの中からひとつ残っていたおにぎりを出して
海をみながら食べました。
道南産のいくらの醤油漬け入り。
冷たくなったおにぎりだけど、なんだかとっても美味しい。
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単線非電化の線路の上、
ゴンゴゴン、ゴンゴゴンという列車の揺れが心地よくひびきます。
信砂(のぶしゃ)の手前にトンネルを抜けると
ザーッと列車の巻き上げる雪煙りが窓に吹きつけ
それが融けて雨が降ったように濡れます。
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そしてその小さな水滴がまた外気の寒さにシャーベットのように凍りながら落ちていきます。
30分あまり、増毛が近づいてくる高揚感も手伝って
飽きることなく車窓の風景に見入っていました。

そして終着駅増毛。
ここで線路は終わっています。
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増毛は私にとって特別なところです。
幼い頃から祖母の昔語りは増毛か静内のこと。
増毛を語る祖母のことは「鰊場育ち」
という記事に書いたことがありますが
おそらく祖母にとってもそこでの日々が
人生でいちばん思い出深い幸せな時だったのだと思います。
母方の祖母と私は血のつながりはありません。
でも私を育ててくれ、あらゆる意味で色々なことを教えられたかけがえのない祖母です。
増毛を味わうのはこの午後のみでしたが
思いもかけないほど増毛を堪能する半日となったのです。
お天気も持ち直し薄日もさしてきました。

少し快速運転したいので、コメントお休みちゅうです。
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# by kisaragi87 | 2010-03-08 05:39 | 旅・散策

留萌

北海道二日目の朝は6時起床、外は前日とは変わってどんよとした曇り空、
でも雪は降ってないなと確認してから身支度をととのえ、
前夜marronwさんと別れてからコンビニで買ったおにぎりをひとつと、お茶を少し。
今回の食事は夜にのみ重点を置くってことで。

そして札幌駅まで出てバスターミナルで留萌行きのバスの切符を買い、
乗り場をチェックして、そのまま外で待つのも寒いのでふたたび駅にもどってしばし時間調整。
7時58分、月曜日の朝の通勤通学時間、しばらく札幌の朝の雑踏をみてすごします。
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それからターミナルにもどり、札幌発留萌行き8時20分、
乗客は私を入れて10人ほどだったでしょうか、
このバスは札幌から深川を通って留萌まで行く高速バス。
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所要時間はおよそ3時間、トイレもついているので
ゆっくりと外の景色をみながら行くことができます。
ほんとうは函館本線を使って鉄路を行きたいと思っていたのだけど、
なかなか好都合に乗換えができる時間がなく、
またバスで行けば、ちょうど留萌で増毛に行く留萌線との待ち合わせが一時間半あり、
留萌の町も見ることができるぞとこちらのルートを選びました。

途中から高速にのり、バスは快適に進みます。
大きく開けた雪景色が次から次へとつながり、
前日の快速エアポートの時は晴天のせいか雪景色が目に痛いほどだったけど
この日は曇り空のせいでずっと外を見ていても目が疲れませんでした。
江別を過ぎたあたりで遠くの小高い丘陵地におびただしい数の鳥が群れ飛んでいるのが見えました。
見慣れぬ光景に目を奪われていると、数羽大きくうねりながらこちらへ来るものもあり、
よく見るとそれは鳶でした。
いったいあの群れ飛ぶあたりには何があるのだろう、
何のためにあんなに群れ飛んでいるのだろう。
大きな塊になって白い雪原に飛ぶ鳶たちは、
それはとても印象的な光景でした。

高速を降りて深川が近づくあたりから雪が舞い始めました。
時折暗くなったと思うと、サーッと横なぐりの雪が吹き付け、
こんな道を走るのは大変だろうなあと
一冬を雪と過ごす人たちの生活を思います。
明るくなったり暗くなったり、上がったり降ったりを繰り返す風景を飽きずにながめるうち
バス停ごとに少しずつ同乗していた人が降り、
終点留萌に着いたときは、とうとう私一人になっていました。

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# by kisaragi87 | 2010-03-07 00:03 | 旅・散策

ツララの夜に

約束の4時少し前、
札幌駅の南口ガラスの塔、ココア色のコートにミント色のマフラーをさがします。
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ガラスの塔のむこうに、北の織りひめを発見♪
ふわりとくびもとに巻かれたマフラーはもちろんmarronwさんの手織り。
思っていたままの、陽だまりみたいな笑顔で迎えてくださいました。

まずは私のリクエストで北大の構内をそぞろ歩き。
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なんておだやかな夕暮れなんだろう・・
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な~んて暢気に空をみていたら、スルッとすべってころびました。
滑るときは一瞬、
なんでここにいる?みたいな(笑)
初めて会ったばかりとは思えない、
不思議よね、不思議だね、何度も言いました。
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北大の構内は幼い頃、従姉妹と祖父と父と伯父
みんなで来て、ひとつ違いの従姉妹と一緒に
小さなスロープを小さなスキー板ですべった思い出のところ。
そんな場所を一緒に歩いて思い出話ができる、穏やかで不思議な時間に感謝です。

北大を歩き終えた頃、
ちょうどこの時間に見せてあげたかったところがあるの、
そう言うmarronwさんが連れて行ってくれたのがJRタワーの展望室。
実はこの時またしても街中でひっくり返りました、
後ろを歩いていた人もびっくりした模様、はずかし^^;

地上160メートル、さすが高いな・・
数時間前に行った札幌テレビ塔もライトアップされて見えました。
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はるか遠くに続く線路も見え、山の端に沈んだ太陽の余韻がまだ西の空に残って、
北海道に来たんだという、ときめきがふたたび広がっていきます。
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さあ、そろそろおなかもすいちゃった、歩いて喉もカラカラ。
そんな私に、北海道らしくないのよ、いいかな?とmarronwさん、
はい、もちろん!
札幌駅からさほど遠くないのに少し入ると静かな歩道が続き、雪でいっぱい、
人通りも少なく、知り合いのお宅にうかがったような雰囲気です。
灯された明かりに雪が映えてほんとうにきれい。
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ほっこりとあたたかな空間、
昔の札幌の祖父母の家を思い出してくれたらとここを選んでくださったとか。
暖炉の炎や、みごとなツララも私たちを迎えてくれました。
しかしすんごいツララの写真はどうも不発、

ってことでmarronwさんから拝借^^
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# by kisaragi87 | 2010-03-05 06:05 | 旅・散策