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手を合わせるということ

今朝東向きの寝室の障子を開けたらまぶしい朝陽が入ってきました。
なんとなく、そんな朝陽に手を合わせたくなります。
お日さま、いつもありがとう、今日も一日平穏に暮せますように! そう祈ります。

手を合わせるということ、きっとこれは祖母から教えられたこと。

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祖母は夫を早くに亡くし、養女である母のことを女手一つで慈しんで育て上げました。
北海道で農業指導員をしていた祖父のことがほこりであり、心から愛していたのでしょう
祖母の昔語りで聞く祖父は私にとっては宮沢賢治のような人
その祖父が、亡くなるときに祖母に言ったそうです。
なんでもいい、神仏に手を合わせて生きていってほしいと、いつも見守っているからと。

それ以来祖母は夫のいいつけどおり毎朝お仏壇に向かって手を合わせてきました。

母が仕事で忙しく、祖母に育てられてきた私ですが
いつも朝はお仏壇の前で手を合わせてから、朝ごはんにするよう
小さな頃から祖母に言われていました。

そして通った学校がカトリックのミッションスクール。
ここで過した12年間の月日も少なからず私の生きかたに影響を与えてきたのだと思います。

祖母にとっては、手を合わせる相手は仏様であろうが、マリア様であろうが
それは、それほど大事なことではなかったようです。
むしろ神仏に感謝して手を合わせるということの大切さを
祖母の姿を通して教えられ
幼心にも祈ることの意味が理屈でなく身についていったのでしょう。

今も毎朝ご先祖様や、母や祖母たちに手を合わせるのが日課です。
心に迷いや、ざわめきがあるときも
今は亡き人たちに心を通わせ、素直な気持ちで心を開くと
不思議とざわめいていた、さざ波も穏やかに凪いでいきます。
何かしら答えが見えてくるから不思議です。

ここで気持ちの整理をつけたり、泣きついてみたり
自分のいいかげんさを悔いたり、気持ちを立て直したり。。
その度に、いつも見守られている自分を感じて、心がおだやかになっていくのです。

朝のこの時間が、どれほど自分にとって大切な時間になっているか
よく人から、強いね、と言われる私ですが
ここで手を合わせた時間が私を強くしてくれたひとつの理由かもしれません。

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日々に感謝であります。
by kisaragi87 | 2007-03-08 10:20 | 日々雑感
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