よく食べ物の、好き嫌いの多いひとは、ひとの好き嫌いも多いと聞くことがあります。
そういう理屈からいくと 子供の頃の私は、めちゃめちゃ人付き合いの悪い人ってことになるはず そして今は、ほとんど博愛主義者(笑) まず筆頭にダメだったのが牛乳、チーズ。そういえば牛肉もだめでした。 牛肉なんてめったに食べられなかったから好都合だったけど そう考えると、牛系がダメってこと?(謎) よく札幌の祖父母のところへいくと、郊外で小さな牧場をしていた叔父が しぼりたての牛乳を一升瓶に入れて持ってきてくれるのですが 見ただけでわ~って思って、申し訳ないけれど、コップに半分も飲めませんでした。 ただヨーグルトだけは例外、 乳製品不足を心配した母が、じゃぁってことでヨーグルトを買ってみたら これはとても気に入ったらしく それからというもの、毎日明治の瓶入りヨーグルトをせっせと食べました。 何もそこまでと思うくらい(笑) グリーンのビニールをとって、その次に厚紙の蓋をパッコンと開ける。 何だかあの容器がとても懐かしいなぁ もちろん、今はチーズは大好き、牛乳もそれなりに^^ そしてもうひとつの苦手は、セロリ。 苦手というより、幼い頃に我が家の食卓にあがったことがありませんでした。 そして初めての衝撃の出会いは 中学の時に長野にある友達のお婆ちゃんのところへ行ったときのことです。 まあ、よく来たねと大歓迎され 畑から採れた新鮮な野菜をお皿いっぱいに出してくださったのですが そこに見慣れぬ一皿がありました。 なんでもどっさりな田舎のこと、二つもの器に山となった野菜。 まずまず、食べなさいってことで、ひとくち食べた時の衝撃たるや。。 なんなんだぁ~~この味は! それでも美味しいだろうって顔で、にっこりと微笑むおばあちゃんに 間違ってもまずいとは言えません。 顔で笑って心で泣いて。 もぎたてのトマトのあまりの美味しさに圧倒されながらも セロリの苦さと匂いにも圧倒され続けた、忘れられない一週間でした。 そして月日は流れ、今やセロリは大好物。 特にセリ、ミツバ、シソ、セロリなどの香味野菜や ウド、フキなどの山菜は私にとっては欠かせない大好物なんです。 もしあの時にタイムスリップできるなら、一皿ぜんぶたいらげて おばあちゃんを、びっくり、ニッコリさせることでしょう。 我が家では、セロリの軸の部分を普通に生で食べたあと、 いつも葉っぱの部分をどしようかと悩みます、パッと炒めてみたりするけれど 苦味が勝ってどうも今ひとつ。 ちょうど一週間ほど前のこと、残してあったセロリの葉があったので 野菜つくりとお料理上手で有名なほっこりさんならきっと何か知ってるぞ、 そう思い聞いてみました。 と、と、ところが、 なんと、ほっこりさん、唯一苦手な野菜がセロリ君なのだと。。 ええっ? あんなに野菜三昧な日々なのに! でもそこは、ほっこりさん^^ 聞いた話しでは、チリメンジャコと一緒に炒めると美味しいらしいですよと教えてくれました。 ちょうどタイミングよく冷蔵庫にあったチリメンジャコ まず、チリメンジャコを油をひいたフライパンでかりっとさせ、そこへセロリの葉を投入 塩をさっとふり、お醤油を仕上げにかけて、最後に鰹節をかけました。 シンプルなのだけど、その美味しいこと! お酒のつまみにも、ご飯の友にもぴったりです。 やはりセロリが苦手な息子君、知らずにパクッといきました。 息を呑む母、 「何これ?うめぇー」 しめしめ、大成功! 。。って、量が少なすぎて、あっというまに売り切れ。 葉だけなら、セロリ4本くらい欲しいほど、 ためしに今度は軸も一緒に作ってみようかと思っているところです。 でも、セロリが苦手というほっこりさん、なんだかいいなぁって思っちゃいました。 人間ひとつや、ふたつは苦手があったほうがいいかも、 なんだか、とてもほっこりした気分です。
by kisaragi87
| 2007-06-15 22:37
| おいしい
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