王子は、私の思い出の町なんですよ。
少し、早めに着いて、歩くかもしれません。 彼女からそうメールが返ってきました。 そこは都電の走る街、 小さな頃の彼女は、この高架の上を走る電車にのって、 上野駅をひとりめざしたのだそうです。 ふるさとめざして意を決した少女は何を思っていたのか この街からそう遠くないところで暮らしていた私もまた少女でした。 その日、その時の私は、どこにいて 何を感じていたのだろう。 そんなことを考えながら、ここで一緒に隣に座る不思議を思いました。 約束は、私の誕生日がきっかけ 約束の日の前日、お母さまの検査の結果待ちと言う気がかりはあったけれど なにはともあれ、ひとまずお疲れさまと言えたことに感謝、 初秋とはいえ、まだ残暑の季節におでんというのも粋なもんざんしょ♪ おでんの写真は、世代が若いルミックスでもやはり暗かった、 補正したら、もっと変になりアップは断念、残念。 とりあえずビール。 週末の夜ということもあり、気持ちもゆったり おしゃべりもはずみます。 現実のもろもろは、ひとまず棚上げして 他愛もないことで、ころころと笑います。 一緒にいることで、心やすらぐのなら、それがいちばん、 気の利いたことをしようとしても、ずっこけるし、 おっとり刀で駆けつけることもできないけれど ただ笑っておしゃべりができる、それも私らしいかな。 友達にもいろんな存在があるはず それなら、ひとりくらい、こんな極楽トンボがいてもいいよね。 急などしゃ降りに ふと思い出してくれてもいい。 ふだん忘れていても、 そうだ、会いたいなあ、とたまに思い出してくれたら それはしあわせなこと。 そして私もまた今まで、そんなやさしさにいっぱい甘え、支えられてきました。 私がたちどまるたび、一緒に足をとめて根気よく話をきいてくれる人、 言葉少なでも、あたたかな人、 そして交わしたコメントこそ数えるほどしかなくても 私の心にしみこむような安らぎをくれる人が何人もいます。 私もほんとうは、そんな人でいられたらいちばんなのにと思います。 この日は、なき母の誕生日でした。 歩きながら、風待ちさんのお母さまの話を少ししました。 私はよく友達に話します、 お母さまのこと書いてくれるとうれしいよ、 もし母が今いたら、あんなふうだったかな こんなふうだったかなと、あなたのお母さまに重ねて思うことができるからと。 何層にも重なったミルクレープをひとくちずつ交換、 あの頃少女だったふたりは、 それぞれに人生を重ねて、ここで出会いました。 同じように重ねても、それぞれの味わいがある、それぞれの今までと今がある、 それをブログを通して知り、愛おしいと思う。 美味しいケーキをおなかにおさめ 追加でたっぷり笑って、 それじゃまたね、 と、それぞれの家路につきました。 これから先に何があるかは、まだ誰もわからないけれど 毎日をささやかに折り重ねながら、今日にありがとう、 そして出会えた友達にありがとう。
by kisaragi87
| 2008-09-08 18:53
| 日々雑感
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